業務効率化

【ChatGPT】ChatGPTを上手に活用するための5W2Hアプローチ。具体的な指示を出せば狙った品質が獲得できる。プロンプト例も提示。

日曜日コンサルティングの島田です。

この記事では、ChatGPTという大規模言語モデルを上手に活用するための方法を解説します。

はじめに

ChatGPTは、優れたAI技術を持っていますが、その活用法が間違っていることで、一般的な内容しか返ってこないという不満や使えないという評価が散見されます。

この記事では、効果的な使い方を5W2Hのアプローチを用いて提案します。

ChatGPTの制約と理解

まず、ChatGPTのできることとできないことを理解することが重要です。ChatGPTは2021年12月頃までの情報が学習されており、以下のような制約があります。

  • 最新の情報を取得して回答することができない
  • URLを指定して内容を分析させることができない
  • エクセルやPDFファイルをアップロードして分析することができない

これらの制約を踏まえて、効果的なリクエストを行うことが求められます。

5W2Hアプローチの適用

効果的なリクエストを行うために、5W2H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どのように・どれくらい)を明確にしてChatGPTに伝えることが重要です。ここでは、実際に5W2Hを適用したリクエスト方法を提案します。

(1) 誰が:ChatGPTに求める回答の対象者を明示する。
(2) 何を:具体的なタスクや問題を指定する。
(3) いつ:タスクや問題の期間や締め切りを示す。
(4) どこで:場所や状況を示す。
(5) なぜ:目的や背景を明確にする。
(6) どのように:解決方法や手段を示す。
(7) どれくらい:量や範囲を明示する。

コツと注意点

ChatGPTを効果的に活用するために、以下のコツと注意点を覚えておくことが役立ちます。

  • リクエストはできるだけ具体的で明確にすること
  • 目的や背景、アウトプットを明確にすること
  • フォーマルな文章で成立するように表現すること
  • ChatGPTの制約を理解した上でリクエストを行うこと

実践例:効果的なリクエスト

以下に、5W2Hアプローチを用いた効果的なリクエストの実践例を示します。

例1:
誰が:新規事業開発チーム
何を:競合分析
いつ:2023年第2四半期
どこで:オンライン市場
なぜ:市場シェアの拡大を目指すため
どのように:主要競合企業の強みと弱みを比較分析
どれくらい:トップ5の競合企業

例2:
誰が:マーケティング部門
何を:プロモーション戦略策定
いつ:2023年6月の製品ローンチに向けて
どこで:SNSとWeb広告
なぜ:新製品の認知度向上と売上げ増加を目指すため
どのように:ターゲット層に合った広告コンテンツ作成
どれくらい:広告予算は50万円

具体的なプロンプトを次に示します。

#命令書:
あなたは、ハンズバリュー株式会社の営業サポート部に勤めるビジネスパーソンです。
以下の詳細をもとに、 最高のビジネスメールを書いて下さい。お客様には感謝を伝えたいです。
#詳細:
・担当者名:月山リサイクルセンター株式会社の齋藤社長様
・請求書送付のメール
・請求書をメールに添付した
・商品:弊社サービス「つなぐホームページ」で制作したホームページの定期メンテナンス
・金額:3,300円(税込)
#出力文:

上記のプロンプトで以下のような出力が期待できます。

5W2Hを明示したChatGPTへの指示、回答例

まとめ

ChatGPTを上手に活用するためには、5W2Hアプローチを用いてリクエストを具体的かつ明確にすることが重要です。また、ChatGPTの制約を理解し、フォーマルな文章で成立するように表現することも求められます。これらのポイントを押さえることで、AIを効果的に活用し業務に役立てることができます。

最後に、創造性も発揮して、独自のアイデアや解決策を提案することができるよう、ChatGPTと協力して業務を進めていくことが望ましいです。これにより、より価値ある情報や知見を得ることができ、ビジネスマンとしての成果を最大限に引き出すことができるでしょう。